

「ティンバーラン(TIMBERLAND)」は、2025年秋冬のグローバルキャンペーン「アドバイス オブ アン アイコン(Advice of an Icon)」における日本ローカルキャンペーンのアンバサダーに、ラッパーの¥ellow Bucks(イエロー・バックス)を起用した。
今回の起用に合わせ、初のコラボレーションアイテムを9月20日に「ティンバーランド」渋谷パルコ店で、数量限定で発売する。コラボアイテムは、ブランドを象徴する“6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ(通称:イエローブーツ)”にスペシャルデザインを施したモデル(3万8500円)と、撮り下ろしビジュアルをプリントしたグラフィックTシャツ(9900円)の2種を展開する。
さらに、¥ellow Bucksが「ティンバーランド」のために書き下ろした新曲「ICON」を9月16日に配信リリース。9月28日には渋谷の「クラブ ハーレム(CLUB HARLEM)」で「ICON Special Live featuring ¥ellow Bucks」を開催。抽選で400人を無料招待する。イベントの応募は9月12日から21日まで、特設サイトで受け付ける。
1973年に誕生し、今年で50周年を迎えたティンバーランドのイエローブーツ。9月22日には世界初のコンセプトストア「ティンバーランド ブティック トウキョウ」が代官山にオープン。90年代以来の一大ブームが巻き起こりそうなムードが、世界中のあちこちに漂っている。
ティンバーランドの歴史
ティンバーランドの創業者はネイサン・シュワーツ。1918年、16歳の頃からマサチューセッツ州ボストンで靴づくりを学び、1952年にサウスボストンにあったアビントン シュー カンパニーの株を2分の1取得。1955年にはすべての株を手に入れ、経営権を手にした。ネイサンはシドニーとハーマン、ふたりの息子を会社の経営に迎える。ふたりはブーツに使うヌバックにシリコンを染みこませて防水効果を高める、独自の防水レザーを開発した。1968年には液状の原料を金型に入れてソールを成型するとともに、アッパーの革に圧着する「インジェクション製法」を採用。防水革を使用しても縫い目から水が浸入してしまうという、手縫いのブーツの問題点を解決する。こうして世界初の完全防水レザーブーツの製造に成功した。
ウィートカラー(小麦の色)のヌバックレザー防水ブーツは、森林業者に向けて「ティンバーランド(森林地)」と名づけられ、1973年に発売される。厚いラバーラグソールで足を守り、森林のぬかるみを歩いても水が染みこまないタフなブーツは、ワーカーの間で大ヒット。その見た目から“イエローブーツ”と呼ばれるようになった。
1980年代後半にニューヨークの一大カルチャーとして急成長を遂げたヒップホップシーンで、イエローブーツがアディダスやナイキのスニーカーと並んで支持されるようになっていった。
1990年代に入ると西海外ではギャングスタ系ヒップホップが台頭し、プリズンスタイルと呼ばれるジーンズの腰ばきに、イエローブーツを合わせるファッションが大流行。また東海岸がスポーツやアウトドアブランドを好んだのに対して、西海岸ではディッキーズやベンデイビス、カーハートなど老舗ワークブランドのアイテムにティンバーランドのイエローブーツを合わせるのもステータスとして広まった。
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